「…ちょっと、行ってくる」 そう言ってナツィは屋上に続く階段へと向かった。 「あ」 待ってよとキヲンは止めようとしたが、ナツィは気にすることなくその場を後にした。 「…」 暫くその場に微妙な空気が流れた。 しかし、ピスケスがぽつりと呟いた。 「私達も行くわよ」 え、と露夏はピスケスの方を見る。 「行くって…」 「決まってるでしょう」 ピスケスはティーカップをテーブルの上に置く。 「アイツを追うのよ」 そう言ってピスケスは立ち上がった。