「両替、済ませたかい?」「あっ…まだ…」
「なら、俺が奢るよ」「え?いいの?」「せっかく旅を共にする仲なんだろ?だったら、こういう時くらい俺を頼ってくれよ」
そんなやり取りを経て、俺たちはKLIAエクスプレスに乗り込んだ
空港下のトンネルを抜けて、列車はセランゴール州西部を北上する
「ヤバい…緊張してきた」「大丈夫?」「大丈夫。別に大したことじゃないさ。ただ、君があまりにも魅力的だから意識しちゃってるだけさ。って、俺実質初対面の女の子に何言ってんだよ〜」
「昔、オプで話してた時みたいだね」「アレは引き合いに出さないでくれ〜思い出しただけでめちゃくちゃ恥ずかしくなってきた」そんなやり取りをしていたら、もうターミナル駅で合流する線路が見えてきた
「ここの駅の北口のコインロッカーに荷物しまわないと、重い荷物持ってあちこち歩き回らないといけないから、必要な分だけまとめて降りるよ」
さあ、これからKLの市街地を歩き回るぞ〜