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薔女造物茶会 Act 12

「!」
待ちなさい!とピスケスが駆け寄ったが、地上にはロザリーの姿はなかった。
「透明化魔術…」
逃げやがったわね、とピスケスは呟く。
「…追いかけないのか」
ナツィがピスケスにそう尋ねる。
「そうね…」
ピスケスは暫くその場で考える。
「…あの子達がいるから、今回はパス」
どうせ学会の人がどうにかやってくれるでしょうし、とピスケスは自分の後ろに目をやる。
ピスケスに付いて来た3人は気まずそうな顔をした。
ナツィはため息をつく。
「…何でついてきたんだよ」
ナツィにそう言われて、露夏は別に良いじゃんと呟く。
「ピスケスが行くわよとか言うから」
「何だよそれ」
その様子を見て、ピスケスはふふふと笑う。

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