「まぁ良いじゃない、私が連れて来たようなものだし…」
お前が怒る必要はないわ、とピスケスは言う。
「何だよ、怒るって…」
怒ってねぇし、とナツィはそっぽを向く。
「ていうかお前らどうやってここまで来たんだよ」
ナツィの質問に対し、キヲンはえへへ〜と答える。
「建物の屋根伝いにここまで来たんだ〜」
ピスケスったら飛ぶのが速いから大変だった〜とキヲンは笑う。
「お前そんなこともできるのか」
「え、そんなにビックリする?」
ナツィに言われてキヲンは不思議そうに答える。
「ボク達は人工精霊だからそれ位できて当然だよ〜」
それにボクそんなに弱くないし、とキヲンは付け足す。
ナツィははいはいとだけ答えた。