「…とりあえず、この後どうする?」
ふと露夏が呟く。
そうねぇ…とピスケスは言う。
「アイツを追いかけるのは難しそうだし…戻る?」
“かすみ”の家へ、とピスケスは笑う。
「そうだな」
「そうする〜」
皆はそう言って頷く。
ふとエプロンを付けたコドモがナツィに目をやった。
「ナツィ?」
声をかけられて、ナツィはぴくと反応する。
「何? ”かすみ“」
ナツィは“かすみ”にちらっと目を向ける。
「行こう」
かすみにそう言われて、ナツィはそうだなと答えた。
そしてかすみ達の方に歩み寄った。
〈薔女造物茶会 おわり〉