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ユーラシア大陸縦横断旅20

3人揃って朝食を取った後、すぐに荷物を纏めて駅に行く途中のタクシーから京杭運河を見る
友曰く、「よく見ろよ。これが隋の煬帝の大運河を共産党下部組織の人たちが拡幅したもので、一部は世界文化遺産さ。」とのこと
俺たち2人の反応は少し違った
彼女は「これがあの大運河なの?すごい!初めて実物見たけどカッコいい」かなりと興奮気味
俺はというと、「大運河って、水の都の蘇州も通ってなかったっけ?」と質問する
「蘇州も天津も通るぞ。ただ、やっぱり終点の杭州が有名だな」とのこと
そんなやり取りを経て、杭州の駅に着いた
上海まではおよそ40分ほどだそうだ
実際、思いの外すぐに上海に着いた
ただ、列車の接続の都合上上海観光はお預けになった
それを聞いた彼女は少し残念そうだ
「超大都会の景色、見てみたかったなぁ…」
「俺も中国最大規模の貿易港の港湾の風景見たかった…でも、まだまだ超がつくほどの大都会には寄るからそこの風景見ようよ。夜景で輝くタワーブリッジとか、夕暮れのグランプラスとか、昼下がりの東京のアップローズの庭とかオススメだよ」
「昨日の情報、役に立つな」と耳打ちされて苦笑いするしかなかった
そして、彼女が疑問符を浮かべる
「アップローズってのは東京、それも俺が生まれ育ったエリアの施設の名前さ」と解説する
そして、友から「それも、結婚式場な」と補足されて2人とも頬を染め、沈黙が続く
車内でそんなやり取りをしていると早くも列車が蘇州を通過した
そして、最初の停車駅、南京南に滑り込む
南京南を出てすぐに長江を渡ったが、まだまだ北京への道のりは長い

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