0

ススメ!僕!6〜悪事〜

海の上を進む僕たちは、もうすぐで上海上空に着く。当時上海は日本の占領下だ。重慶は当時の中国の首都だ。だから、そこを狙った爆撃なんだが…。「もうすぐで重慶だ。準備はいいか?」
「大丈夫です!」
僕はそう返す。重慶の街が見えてきた。
「投下!」
筒井さんの声がした。僕は投下のボタンを押す。大量の爆弾が落ちてゆく。たちまち重慶の街は破壊されていく。
「終了!帰還する」
「了解」
僕らは投下をやめ、反対方向へと進んでいく。
 僕は帰りながら、罪悪感に駆られていた。当然、人を殺してしまったからだ。そうしないとこの世界で生きていけないと、自分に言い聞かせたがやはり消えない。そんなことを考えているうちに、枕崎が見えてきた。
 着陸後、僕はすぐに自分部屋に戻った。そのまま、布団に潜り込み、静かに泣いた。

  • 内容重たくてすみません
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。