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ユーラシア大陸縦横断旅27

現地時間で日付が変わってからおよそ30分、オムスクに着いた
時差ボケと彼女の魅力のせいで眠れない
「どうしたの?眠れないの?」「まあ、時差ボケでな」
「時差ボケってwハワイはもっと酷いよ。ましてや貴方、ハワイよりも時差が少ないロンドン行ったことあるんでしょ?このくらい我慢してよ」
「ロンドンから帰国した当時は真夏、しかも地球の裏側じゃちょうどリオ五輪やってて、上野の屋外パブリックビューイング場で猛暑の中熱中症で倒れてどうやって時差ボケ治したのか記憶にないんだけどw」「リオ五輪っていつだっけ?」
「76年だけど?」「皇紀じゃなくて西暦か元号で言ってよ。皇紀で計算するの慣れてないの(笑)」「西暦だと2016だな」
そんな話をして気づいたら、イシムを過ぎ、朝日に輝くチュメニの駅に着いた
彼女は話し疲れたのか爆睡、俺は油田の街に着いたことに興奮を覚えたが、流石に起こすのも可哀想だと思い、手書きのメッセージを枕元に置いて俺も寝た
「Спасибо, что стала моей девушкой 」と敢えてロシア語で書いて置いた
意味は,「俺の彼女でいてくれてありがとう」だ
その意味を知った彼女に甘えられたのは言うまでもない
そして,甘い響きとは程遠く拙いフランス語で
こう囁く「Unis pour la vie 」
意味は,「ずっと一緒だよ。」だ
そんな俺たちを乗せ,いよいよエカテリンブルクまであと数分という所まで来た…
ウラル山脈超えも近い

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