エカテリンブルクを出て,およそ数十分
西日に照らされてダイヤモンド富士のように輝く塔が見える
これが、ヨーロッパ・アジアオベリスク
時間感覚が狂っていて,いつモスクワに着くのか分からない中「いよいよヨーロッパ…となると、明日の昼過ぎにモスクワに着くな。グムで指輪買い直さないと」と呟く
列車は地質時代の名前の由来になったペルミを経由してさらに最後の乗務員交換駅であるバレジノ、北部を通るヤロスラヴリ経由の本線とキーロフと停車していく
夜、寝る前に友人に電話する「ヤロスラヴリ経由なのに、なぜか南下しているんだが」「そりゃ、南部のニジニノヴゴロドとウラジーミル経由にダイヤ変わったからな」そんなやり取りをして,すぐに寝る
そして,東の空に日が登る中大きなアーチ橋を渡るこれこそが、ゴーリキーの橋、そうかの有名な大河ヴォルガ川なのだ
荷物を今から纏めておけば全て纏め終わる頃にはウラジーミルを出てモスクワ郊外に着くはずだ
ニジニノヴゴロド・モスコフスキーを定刻に発車する
そして,荷物を纏め終えると同時にウラジーミルに着いた
彼女も起きた
あと3時間で終点,モスクワ・ヤロスラフスキー駅に到着だ