残暑が続く9月の初旬。
寿々谷市では夏休みが明け、学校の2学期が始まった。
クラスの皆は知らない間に日焼けしていたり、背が伸びていたり、イメチェンしていたりしていた。
一方わたしはと言うと、それと言った変化もなく普通に夏休み明けを迎えていた。
クラスの様子もそこまで変わりない、そう思っていた。
しかし…
「ねぇ聞いた聞いた? このクラスに転入生が来るんだって!」
「マジで⁈」
「あー聞いたよその噂」
夏休み明け早々、わたしのクラスは転入生の話で持ち切りになっていた。
「どんな子かな?」
「美少女だったりして」
「おいおい」
情報が錯綜していて詳しい事はよく分からないが、わたしのクラスのメンバーが1人増える、この事は確かだった。
おー新エピソード。
今回のモチーフは塗り壁ですか。個人的に塗り壁という妖怪は足元を掃くと消えるという特徴的な弱点が面白いので好きです。
レスありがとうございます。
お待たせしました、新エピソードです。
ごゆっくりとお楽しみください。