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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 14.ヌリカベ ①

残暑が続く9月の初旬。
寿々谷市では夏休みが明け、学校の2学期が始まった。
クラスの皆は知らない間に日焼けしていたり、背が伸びていたり、イメチェンしていたりしていた。
一方わたしはと言うと、それと言った変化もなく普通に夏休み明けを迎えていた。
クラスの様子もそこまで変わりない、そう思っていた。
しかし…
「ねぇ聞いた聞いた? このクラスに転入生が来るんだって!」
「マジで⁈」
「あー聞いたよその噂」
夏休み明け早々、わたしのクラスは転入生の話で持ち切りになっていた。
「どんな子かな?」
「美少女だったりして」
「おいおい」
情報が錯綜していて詳しい事はよく分からないが、わたしのクラスのメンバーが1人増える、この事は確かだった。

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