きみと出逢って季節は巡りもうすぐ9回目の春が来る
最初の6年はまるで犬猿の仲だったけれど
次の3年はまるで親友の仲になった
「ただの友達同士」として笑いあえた
きみが見せる笑顔も、僕が見せた笑顔も友達としてのものだった
なのに
なんできみに好きな人がいると知ったとき
心に波が立ったのだろう
きみと僕はただの友達なのに
結局きみの想いは実らず
三月の空気に溶けていったけれど
随分早くなった黄昏時の中で
きみは今もまだあの子を想っている
今この想いに名前をつけたとしても
おまけで付いてきたような3か月で
何か変わることはあるのかな
後悔と胸の痛みと想い出だけが桜色に染まるんだろうか
きみと出逢って季節は巡り、もうすぐ9回目の春が来る
それはきっときみと迎えられる最後の春
その春を、どう迎えようかな。
そんなことを考えながら、眠りにつく。
そうしたら、
今日もまた、
こんな夢を見たんだ。
「今日だけは、僕の_」
ずっと続いたらいいのにな