「容器は捨てずにリサイクル」 そんな文字を見つけて、なぜか無性に腹がたって ぐしゃぐしゃにひねりつぶしたペットボトルを力の限り投げ捨てる。 ざまぁ 心の底から出たつぶやきが空に溶け込み消えていく。 「世の中そんなに甘くない」 いつかに聞いた、世間を恨んでばかりの大人の言葉が ふと、耳元で小さく息をした。