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籠蝶造物茶会 Act 2

「でもいいじゃない」
大学って色んな人がいる所でしょう?と女子大生は続けた。
「はぁ」
メガネの女子大生は溜め息をついた。
「とにかくアンタ何者なのよ」
ワタシ?と女子大生は自分を指さす。
「ワタシはね」
女子大生は立ち上がる。
「…ワタシは、宝条 すみれ」
文学部よ、と女子大生は付け足す。
「よろしくね、万 寧依」
「え? 何でわたしの名前を…」
突然自分の名前を呼ばれて、メガネの女子大生は困惑する。
すみれはうふふと笑う。
「あなた意外と有名人なのよ」
じゃあね、とすみれはその場から立ち去った。
「…」
寧依は暫くその場で呆然としていた。

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