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籠蝶造物茶会 Act 3

とある住宅街の屋根の上。
黒い人物が静かに佇んでいる。
何をするまでもなく黒い人物、もといナツィは白いぬいぐるみを抱えて立っていた。
…と、ちらと背後を見た。
その瞬間、何かがナツィに襲いかかってきた。
「!」
ナツィはすんでの所でそれを回避する。
「…」
見ると何体かの精霊が宙に浮いていた。
「…何で急に」
学会の手の者?とナツィは心の中で首を傾げる。
「とりあえず」
やるしかない、とナツィはぬいぐるみを建物の屋根の上に置いて、どこからともなく黒鉄色の鎌を出した。
「…」
襲いかかってくる獣型の精霊に対し、ナツィは大鎌片手に突っ込む。

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