「随分変な所にあったんだね」
「まぁそうね」
ピスケスはそう言ってぬいぐるみの頭を撫でた。
「コイツを連れ出す時はいつも大事にしてるハズなのにねぇ…」
どうしてかしら、とピスケスは首を傾げる。
「何かあった、とか?」
かすみはふと呟く。
「何かって何よ」
抽象的ね、とピスケスは笑う。
「だってそうとしか考えられないじゃん」
かすみがそう言うと、皆は黙り込む。
「…」
暫くの沈黙の後、かすみが口を開いた。
「…ナツィ、探しに行く?」
「探しに行きたい!」
キヲンはにこにこしながら手を挙げる。