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籠蝶造物茶会 Act 12

「⁈」
突然精霊が吐いた火球を避けようと、赤髪のコドモはアパートの通路の床を転がる。
その時、帽子が落ちて犬のような耳が露わになった。
「人工精霊風情が…」
女はゆっくりと立ち上がりながら言う。
「お前達、やってしまいなさい!」
女がそう言うと、アパートの外に精霊達が何体も集まってきた。
「やべ…」
赤髪のコドモがそう呟いた時、精霊達の内の1体に矢が貫通した。
「⁈」
矢が貫通した精霊は静かに消えていった。
「な…」
女が呟きかけた時、アパートの通路の柵にばさりと白い人影が舞い降りた。
「うふふ」
白い翼が生えた青髪のコドモは微笑む。
「油断しているのはあなたの方よ」
こつ、と青髪のコドモは通路の床に飛び降りる。

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