2

籠蝶造物茶会 Act 15

「…」
青髪のコドモはナツィの前で立ち止まった。
「何やってるのよ、お前」
青髪のコドモ、もといピスケスがそう言うと、ナツィは不貞腐れた顔をする。
「仕方ねーじゃん」
油断してた、とナツィは答える。
「しょうもない奴」
ピスケスはそう言ってナツィの手を縛る縄を短剣で切ってやった。
「…」
すみれは不満げな顔をする。
「あら、不満そうね」
獲物を取られちゃったから?とピスケスは笑いかける。
「べ、別に」
もうソイツなんかどうでも良いし、とすみれはそっぽを向く。
「…そう」
ピスケスはそう言って部屋から出て行こうとした。

  • 籠蝶造物茶会
  • 最初の入試までにこのエピソードは終わらせたい
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。