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籠蝶造物茶会

「…なんなのよ、あなた達」
不意にすみれがそう言ったので、ピスケスはぴたと足を止めた。
「学会の差し金?」
それとも…とすみれが言いかけた所で、ピスケスは振り向いた。
「私達はただの人工精霊の集団よ」
学会の差し金なんかじゃないわ、とピスケスは言う。
「何よそれ」
意味が分からない、とすみれはこぼす。
ピスケスはふふと笑った。
「まぁ人間には分からないでしょうね」
人工精霊の集団なんて、とピスケスは続ける。
「でも良いじゃない」
そういうのがいたって、とピスケスはまた歩みを進めた。
「私達はそういう“存在”だもの」
ピスケスはそう言って部屋の外へ出た。
「帰るわよ」
ピスケスがそう呼びかけて、ナツィは慌てて立ち上がる。
そして部屋の外に出ていった。

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