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タイムジャック1

“ここは…一体…”
俺が目を覚ますとそこには見たこともない人達が大勢いた。年齢も人種も様々、世界中から集まったといった感じだ。それを見ていると何故か
【サバイバル】
という単語が呼び起こされる。
“なんでだ?そもそも俺はなぜこんなところに…俺は確か…あの時、コンビニを出てから…”
『やぁやぁ、超能力者の原石どもよ』
突如として館内放送で鳴り響く。
無機質で抑揚のない声
『君達はサバイバルを行ってもらう』
その言葉は会場を、ざわつかせた。
しかし俺を含め、1部はやけに落ち着いていた。
『と言っても食料も寝床もある、やってもらうのは殺し合うという意味のサバイバルだ』
???
会場は当然先程以上の動揺に包まれる。そのざわめきを切り裂くように放送は続く。
『君達は、自覚無自覚に関わらず世界中から集められた超能力者の原石、そして同じ部屋にいるのはそんな超能力の対象が同じ者どもだ。もう言わなくてもわかるな?自分が超能力者として他の奴らより優れていることを証明しろ。それがこのサバイバルだ』
ざわめきは放送が続くにつれて静まっていく。気づけば皆放送に釘付けだ。
『制限時間は1時間後の午前0時からの1日、そこで生き残った者は超能力者として我々が生活を保証しよう。元に世界に帰りたければ死にものぐるいで生きろ!以上』
放送はそうして途切れた。
怯える者、やたらに目付きを鋭くさせる者、どう勝つかを考え始める者、放送の受け取り方も多種多様だ。
俺はと言えば…
『あぁ、そうだ、言うのを忘れていた、各部屋制限時間内に50人以下にならなかった場合、全員その場で死ぬものとする。戦わずに生き残ろうなんて考えないことだな』
考えていた生き残り方が潰された。
戦うしかないのか…
「ねぇ、僕と協力しない?君も…未来が見えるんでしょ?」

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