「第74回卒業式のお知らせ」
桜色のプリントに目を落とす。
やっと卒業だー!と喜ぶ君。
もう卒業か、と笑う私。
嬉しい。
寂しい。
待ち遠しい。
来て欲しくない。
新たな出逢いに心踊らせ、
終わりを、別れを悲しく思う。
「3-A解散まであと○○日」
気付けば残りわずかだね。
「はじまり」の日を待ち望む君と、
「終わり」の日を寂しく思う私。
きっと貴方は笑顔で手を振り
私は泣き笑いで手を振り返す
「待って」
「いかないで」
なんて、言えるわけがないじゃない。
君の未来は、君だけのもの。
桜色の君の未来に、輝かしい君の未来に、
私の居場所はきっと無い。
だけどどれだけ泣いたって
「その日」は絶対来るんでしょう?
じゃあ仕方ない、その日になったら。
さよならじゃなくて、ばいばいじゃなくて、
またねって言ってやるんだ。
いつかきっとまた、
出逢える日を信じてるから。
君の世界に、また私の居場所が出来る日を
心から待っているよ。
だから、
お願いだからさ、
「終わり」だなんて言わないで。
貴女の未来が素敵なものでありますように☆