0

記録と記憶

二つ前の、神が不在の時まで記録を遡ると、苦しみもがく自分がいた。
自分なのに、自分じゃないみたいだった。

今なら声をかけられる。
「痛かったね」
「苦しかったね」

あの時は本当に“そこ”にいたのかもしれない。
でもよかったね。
あの時、部屋の外にあの子がいて。

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。