二つ前の、神が不在の時まで記録を遡ると、苦しみもがく自分がいた。 自分なのに、自分じゃないみたいだった。 今なら声をかけられる。 「痛かったね」 「苦しかったね」 あの時は本当に“そこ”にいたのかもしれない。 でもよかったね。 あの時、部屋の外にあの子がいて。