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復讐代行〜第29話 手掛〜

死ぬ気なのはわかったけど
どこでどう死ぬ気なのか…
分からないこの状況がもどかしい。
「何かないのか?」
一瞬抵抗はあったが俺は部屋を漁った。
「何か…早くしないと…あいつは…」
なぜこんなに焦っているのかは分からない。
小学校の卒アル…
そうだ!ここになら何かあいつの過去について分かるものがあるかもしれない!
さすがにいじめの実態までは載ってないだろうけどこの体でなら多少は感じ取れる自信があった。
卒アルのページを捲る手が震える。
そこにあったのは驚きの事実が載っていた。
「嘘だろ…これが喪黒闇子…?」
そこに喪黒闇子として集合写真の隅に載っていたのは見たことのない人物の顔だった。
しかも…既に亡くなったとされている。
急いで見たことのある顔、正しくは今の自分の顔を探すと、その顔には大橋光という名が書かれていた。
「まさか…この時にも…体を入れ替えていたのか…」
恐る恐る、卒アうルに書いてあった喪黒闇子の亡くなった日付でその事件を検索してみた。
《小6女子児童2人飛び降り、いじめが原因か》
そんな見出しの新聞記事が表示される。
「これか…でもなんで2人…?」
そんな疑問も詳細を読んで納得した。
どうやらこの体の本来の主は世に言う優等生。息をあげて屋上に向かう様子を同級生が目撃していたことや、喪黒闇子に関する目撃証言が付近の時間にないことから、喪黒闇子が自殺しようとしたのを止めようとしたが、なにかのはずみで落下してしまったと考えられている。
ここに矛盾はない。むしろ喪黒闇子のイメージとしてもしっくりくるほどだ。
気になるのはその自殺の動機として挙げられているいじめの内容が予想と違っていたこと。
彼女を襲ったのは想像より残酷な…そして理不尽な犯罪だった。

to be continued…

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