伝えたい言葉は喉の奥、その数音を沈めて、明日の陽気を感じることは出来るのだろうか。
花吹雪はまだか、この涙は何で隠そうか。
昨日みたいな 一年前の
あの人の
長い前髪 埋もれた瞳
凍らせた想いは溶かさずにどうか。
触れないでと思えば思うほど、どうして。
どうして今 縮めてくるのだろう
言いたいことすら言えないや
咳をして 再び諦める
期待すればするほど、過去を思い出してしまう。
そうなって欲しくないと願う、そしてまた臆病になる。
握りしめた手の中でくしゃくしゃになった封筒は、予定にあった机にも下駄箱にも入らずに、そうっと私のポケットの中に。