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復讐代行〜第29.5話 手掛〜

掲示板や記事によると
喪黒闇子はクラス以外では成績優秀で通った大人しい子という印象だったそうだ。しかし同じクラスの子からは
「いつも浮いてるよね」
「理由は忘れたけどいつも1人だった」
「あ、でも赤子ちゃん達とはたまに話してたかも」
赤子とは立花赤子のことだ。
卒アルの日常スナップにも常連で小学生にして陽キャを確立している印象の子。とてもじゃないが喪黒闇子のイメージとは似ても似つかない。
ってことは話してたっていうのもおそらく…
証言から察するに1年はこの状況が続いていただろう
考えるだけでも俺でも吐き気がする。
ここまで事実に触れればいつもなら傷が疼くはず…
おかしい…
何も感じない…
この記事を読んで体は何も感じていない?
だって復讐の目的は…
ヒエラルキーの崩壊のはず…
それはいじめへの抵抗じゃ…
…!!
違う…
全ての根底が違うんだ!
なら…あいつが死のうとする理由は…!!
思考がその答えに行き着くが早いか、走り出すが早いかこの体は、俺の心は闇子のいるであろう場所へ向かった。
「待って!」

to be continued…

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