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はるかぜと共に現れた旅人と過ごすのんびり生活 EP.1

少しずつ暖かくなっているが、まだ寒さが残っている今日この頃。
僕は山を散歩している。
僕の名前は「空野 蒼」。15歳だ。
たまに時間がある時はこの山によく来て考え事をしたり、ボーッとしたりしている。
今日はボーッとしようと思っている。
「うーん。やっぱり暖かくなってきたなぁ。過ごしやすい季節だよほんと。」
なんて呑気なことを言いつつ、山頂へ登る。
この山は道がちゃんとあってそんなに山が高くないため、軽装でも問題がない。
「さて、何かしようかな…ボーッとしようと思ってたけど、こんな天気だと何かした方が良さそうだもんな。うーん…よし、最近やってるアレをするか。」
そう言って取り出したのは小型のメモ帳と鉛筆。
今から作詞をするつもりなのだ。いつからハマり出したかは覚えていないが最近のマイブームとなっている。
思いついた時には馬鹿みたいに進むが、大体は詰まることが多い。
それでも何曲かは出来ている。
「えーっと…うーん…違うな。こうか?いや、こっちの方が…」
時間を忘れ考え続け、いつの間にか夕方になっていた。
「ん?もうこんな時間か。あっという間だな。」
そう言って立ちあがろうとしたその時、空に何か光るものが見えた。
「え?流れ星?この時間に見れるなんて珍しいな…」
しかし、その光るものはなかなか消えず、気のせいか段々近づいてきているように見えた。
「あれ、流れ星ってこんなんだったっけ…?」
そう思った瞬間、光は消え、しばらくすると桃色の小さな丸が見えた。
「何だアレは…?」
僕が気づくと同時に声も聞こえてきた。
「………ぽよおおおおおおお!!??」
聞き覚えのある声。見覚えのある姿。その時僕は、空から何がやってきたか分かったが、それと同時に猛スピードで落ちてきた『アイツ』と衝突した。
ガンッ!
強い衝撃音と同時に、僕は気を失った。

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