0

ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 15.オーベロン ③

それから数日後。
わたし達は人々でごった返すショッピングモールの通路を歩いていた。
「そう言えばネロ、この間会ったよね」
わたしが何気なくそう言うと、ネロはうっと気まずそうな顔をした。
「何、ネロに会ったのか?」
「どこで?」
耀平と師郎は不思議そうにわたしの方を見る。
ネロは嫌そうにため息をついた。
「…この間、学校からの帰りにコイツに会ったの」
マジでダルかった、とネロは言う。
「へーマジか」
「学校行った帰りはマジダルいな」
耀平と師郎はそう言ってうなずいた。
「だ、ダルいって…」
「だってそーじゃん」
わたしの呟きに対し、ネロはそう言い返す。
「お前といると大抵面倒な事が起きるし」
ネロにそう言われて、わたしはえぇ…とこぼした。

  • ハブ ア ウィル ―異能力者たち―
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。