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エンドロールを告げる言葉 2

優しくて、温かくて、大好きだった、貴方の声が。
思い出せば、思い出すほど、涙が溢れて止まらない。
「……なんで」
なんで、消えてしまったの?
私は、、、、私は、貴方に消えてほしくなかった。
ずっと、一緒にいられると思っていたのに。
ずっと、一緒にいたかったのに。
「.......なんで、、、なんでっ!」
桜に問いかけても、何も答えない代わりに、花びらを散らせるだけ。
すると、私の頬に、何かが触れた。
その触れ心地は、貴方の右手人差し指に似ていた。
桜の花びらだった。
『当たり前なんて、ないんだよ。
        だから、今を楽しんで!』
貴方が私にくれた、最期の言葉が、聞こえた気がした。
……あぁ、そうか。
あの笑顔が、儚かったから。
だから、私は貴方のことが好きになったんだ。
貴方の笑顔が、私の頭の中を駆け回る。
どうして人は、失ってから物の大切さに気づくのだろう。
私も、貴方を失ってから、貴方の大切さに気づいた。
それじゃあ、遅すぎたのに。
私が願うのは、ただ、
……ただ、貴方に、、、、


『貴方に、会いたい』

  • 続編あります!
  • 卒業
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