怖くなった
これまで思っていたことが
完璧な自己中心的な考えだったことに驚いた
もちろん彼にだって
誰かを想う気持ちはあるだろうに
むしろそれが自分に向くことの方が珍しいのに
何を当然のように思って
何故に大丈夫だと思って
安心が 油断が
ほんの少しの自信が
自分をダメにして甘やかす
もっと出来ることはあったのに
悔やむ自分はあの頃と一緒だ
掴めたはずの幸せを見殺しにしたあの日
あの時のあの人の目はもう思い出せない
そういうものなのかもしれない