風に飛ばされる鳥 跳ねる雫 艷めく神社の朱 そっと差し出される傘 たまには雨もいいねと 目を細めて笑う君 繋ぐ手 霧の向こうの木々 打ち付ける波 滲む車のウインドウ 水たまりに映る鮮やかな色、いろ 泣けない君 失われた体温 今すぐにでも抱きしめてあげたいのに 今日も雨が君の代わりに泣いている