“親”というものは簡単に変えられるものではない、ということは私も分かっているつもりです。が、私は親に苦しめられている気がします。もちろん、物理的なことではありません。
昔から、私は父親が嫌でした。何をするにしても命令口調、この際はっきり言いますが、愛がないです。“自分が一番えらいんだぞー”みたいな、そう思ってもらって構いません、一旦。家ではそんなふうに振る舞うくせに、他人と話す時には良い顔をして。ほんまに嫌。
こういうことは直接本人に言うべきなんでしょうけど、流石に言えない。なにか、面倒なことになるのが怖いから。
私は父親が怖いので、“NO”の選択肢も言えない。やんわり伝えることはあるけど、はっきり言ったことはない。たぶん。
それゆえ、自分が分からなくなる。怒られたりとか、何かされるのが嫌で、相手に嫌われないように動く。いつのまにか、そういう考えが染み付いてしまった気がします。
私はそんなふうに生きたくない。というより、そうやって生きていたら、生きる意味がない。だって、自分の“意志”で生きていないから。結局、誰かの目線を気にして、うまくそこに合わせるようにしているだけだから。
こういうわけで、もう嫌になっているわけです。
正直、家出のことまで考えてます。ちょっとだけ。
このままでいたら、壊れます。自分の何かが。きっと。