木から彫り出した木が 本物の木と見紛うほどに 立派な木であることが 永遠の価値を持つように たとえば 音楽家はやがて純粋な 音楽となって逝った 詩人もやがて純粋な 詩となって逝く 微に入り細に入り 人はその際 純然たる使命を体現し 永遠を拝受する しかしまあ 要らない箇所を掘り捨てる前に 手を悩ませちゃいけない なんていう話もないわけで