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怪學造物茶会 Act 1

「ねぇねぇ知ってる?」
放課後、小学校の校門を出てすぐの道端で、学校帰りの少女達が話し合う。
「うちの学校のこんな噂」
1人がそう言うと、周りにいる少女達は何々?と顔を寄せ合う。
「夜中になるとね、校舎内に見たことない生き物が現れるんだって!」
それを聞いて、少女達は何それーとか根拠は?と話し出した少女に言う。
「根拠はないけど…でも最近遅くまで学校に残ってた先生が見たんだって」
ほんとにー?と少女達が騒ぐ中、不意に少し離れた所から声が飛んできた。
「あら、面白そうな話じゃない」
少女達が声が聞こえた方を見ると、青髪にノースリーブの白ワンピースを着た人物が立っていた。
「もっと詳しく聞かせてちょうだい」
青髪の人物は微笑みながら少女達に近付く。
少女達は怪訝そうな顔をする。
「あなた…誰?」
「誰って…ただの通りすがりのお姉さんよ」
あなたたちが面白そうな話をしているから聞いてみたのよとその人物は笑う。
「その噂話は誰から聞いたの?」
青髪の人物は少女達の目の高さにかがんで尋ねる。
少女達はどうする?と顔を見合わせたが、やがて青髪の人物の方を見るとぽつぽつと話し出した。

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  • テトモンさんだ! 参加していただきありがとうございます。
    どうもテトモンさんの考えていた企画より先に発表してしまったようで本当に申し訳無い。テトモンさんの用意した企画も楽しみにして待っています。

  • レスありがとうございます。
    全然いいのよ。
    正直今は新しい環境に慣れるのが優先だから、本当は企画なんかやってる余裕ないんだ。
    むしろ引き延ばした方が楽しみが増えるかもね。
    ナニガシさんの企画、ゆっくり楽しませて頂きます。