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怪學造物茶会 Act 2

「へー、そんな話があるんだ」
とある喫茶店の2階にある物置で、赤髪の人物…露夏はそう呟く。
「そうなのよ」
古ぼけた椅子に座りながら、青髪の人物ことピスケスは笑う。
「あの学校にも七不思議があるのは知ってたけど、この手の話は聞いたことないわ」
ピスケスはそう言って、手元のティーカップに口を付ける。
「…で、その“見たことない生き物”って言うのは何なんだ」
ピスケスから見てテーブルの反対側に座る黒髪の人物…ナツィはそう尋ねる。
「あの小学校含めあの大学…“学会”の本拠地の周辺は精霊避けの結界が張られてるから、精霊じゃなさそうだけど」
ナツィはそう言いつつテーブルに頬杖をつく。
「あら、どうかしら?」
ピスケスは微笑む。
「この噂を聞いた私の“保護者”が調査したけど、どうやら“学会”の本拠地周辺の結界に破損箇所が見つかったみたいなの」
え、とナツィは呟く。
「だから噂になっている“見たことない生き物”はきっと精霊よ」
ピスケスがそう言うと、露夏がこう尋ねる。
「でもそうだとしたら、なんで目撃者の目に見えたんだ?」
普通精霊は一般人の目には見えないハズだぞと露夏は付け足す。
「それはきっと、その人が“精霊が見えてしまう体質”の人だからよ」
魔術師じゃなくてもそういう人っているから、とピスケスは言う。

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