とある学校に伝わる七不思議。
放課後、昼休み、授業中、その時間がなんであるかに関わらず、いずれかの教室にたった一人でいると『それ』は現れる。
現れた『それ』は異様に長い身体を器用に折り曲げて教室内を覗き込み、室内にいる人間を脅かす。『それ』は時折、首から先や手を室内に伸ばすことがあるが、その足だけは絶対に室内に入ってこず、また気付いた時には跡形も無くどこかに消えてしまっている。
また、『それ』の身体的特徴は目撃者の報告によって様々だが、異様に長い胴体と首、そして手足という特徴だけは全ての事例において一致している。