0

怪學造物茶会 Act 5

それから1週間後の深夜。
小学校の立派な建物の前に、どこか異質なコドモ達が立っていた。
「ここか」
精霊が入り込んだ小学校ってのは、とナツィは正門を見上げる。
「そうよ」
ここが“学会”の表向きの姿…“玄龍大学”の附属小学校よ、とピスケスは言う。
「それにしてもさー」
ふと露夏が後頭部に両手を回しつつ呟く。
「なんでアイツら連れて来たの?」
露夏が斜め後ろに目を向けると、金髪のコドモとジャンパースカートを着たコドモが立っていた。
「それは思った」
ナツィはムスッとした顔で言う。
「おいテメェ、なんであの2人を連れて来たんだ」
ナツィがついて来た2人を指さしながらピスケスに聞く。
ピスケスはうふふと笑う。
「別にいいじゃない」
きーちゃんが行きたいって言うから、とピスケスは金髪のコドモに目を向ける。
「えへへへへ」
きーちゃんことキヲンは嬉しそうに笑う。

  • 怪學造物茶会
  • うちの七不思議
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。