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怪學造物茶会 Act 8

「そんなことないだろ」
いくらここが“学会”に関係する施設だからと言って、そういう魔術的なことが起きる訳がないとナツィは2人に近寄りながら言う。
「ははっ、ただのジョークだよ」
ジョークジョークと露夏はナツィの方を見つつ笑う。
なんだよそれとナツィはジト目を向けた。
「これが音楽室?」
かすみも窓を覗き込みながら呟く。
「なんかゴチャゴチャしてるね」
「そりゃそうだ」
楽器とか多いからな、とナツィはこぼす。
「…ナツィは物知りだね」
「なっ」
かすみにそう言われて、ナツィはビクッとする。
「べ、別に、“あの人”に教えてもらっただけだから…」
ナツィは恥ずかしそうにそっぽを向いた。
「ほらほら、そっちばかり見てないで」
校舎内に入り込んだ精霊を探しましょ、とピスケスが手を叩く。
そうだなとかそうだねと言って、彼らは音楽室から離れようとした。
…と、ナツィはぴたと足を止める。

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