「…」
何か気配を感じたのか、ナツィはくるりと振り向く。
「%|^|^<+“*^|{{」
そこには、ヒトにヒレが生えたような奇怪な”何か“が5体も浮いていた。
「!」
ナツィはすかさず蝶が象られた大鎌を出す。
そして”それ“に飛び込んでいった。
「‼︎」
物音に気付いて、残りの4人は振り向く。
その時にはナツィが精霊を1体倒していた。
「キヲン‼︎かすみ‼︎」
お前ら逃げろ!とナツィは振り向きざまに怒鳴る。
「逃げろ、ですって」
ピスケスはどこからともなく短弓を出しつつ言う。
「という訳で2人共、ここはおれ達に任せて逃げな」
露夏は懐から包丁を出しつつ後ろを見た。
「あ、うん」
「分かった!」
かすみとキヲンはそう頷いて駆け出す。
2人が逃げたのを確認すると、残りの3人は武器片手に精霊達に飛びかかった。