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怪學造物茶会 Act 10

学校の廊下での戦いは難しいものだ。
そこまで天井が高くないため、飛行能力を持つナツィとピスケスにとっては大分不利である。
さらに廊下は障害物が少ないため、精霊の攻撃を避ける手段が少ない。
人工精霊達にとっては中々困難な戦いになった。
「っ!」
ナツィは精霊に向かって鎌を振るうが、精霊は易々とそれを避ける。
側で露夏が術式が組み込まれた包丁から火球を撃つが、それも簡単に避けられてしまった。
「クソっ」
周囲を精霊達に囲まれて、ナツィは思わずこぼす。
「どうする?ナハツェーラー」
露夏は背中合わせのナツィに対し、そう尋ねる。
「さぁ、どうするか…」
ナツィがそう呟いた時、2人を囲む精霊の内の1体に矢が当たった。
「‼︎」
「今だ!」
精霊が1体倒されて怯んだ他の精霊に向かってナツィは飛びかかる。
「$}+|$|”<“|!<!<‼︎」
悲鳴を上げて精霊が1体消滅する。
「あと1体‼︎」
ナツィは背中に黒い翼を生やして廊下の壁を蹴飛ばし、残りの精霊に向かって斬りかかった。

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  • うちの七不思議
  • よくよく考えたらこの話怪談要素が薄い…
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