「一応反省はしてるわよ」
「ホントに反省してる?」
ネロはうつむきながらそう呟く。
「実際は滋賀 禰蕗が悪い、そう思ってるんじゃないのか?」
ネロは静かに顔を上げた。
「そうじゃなかったら、”あの時のいじめは私が黒幕でした”なんて平気で言えないだろ」
ネロはそう言ったが、論手 乙女は眉を動かさずに言う。
「それはそうかもしれないけれど…」
彼女が言いかけた時、ネロはこうこぼした。
「そんな事聞いたら、”アイツ”は怒るだろうなぁ…」
それってどういう…と論手 乙女が言いかけた時、不意に彼女の背後から黒い人影が大鎌片手に飛びかかろうとした。
論手 乙女は気配を感じたのか思わず振り向く。
「⁈」
彼女はそれを咄嗟に避ける。
「あなた…」
論手 乙女は飛びかかってきた人物を見る。
彼女は顔を上げるとニヤリと笑った。