「あら、2人が危ない目に遭うのが嫌だからじゃなくて?」
「い、いや違うし」
ピスケスにそう言われて、ナツィは顔を赤らめる。
ピスケスはうふふと笑った。
「…とにかく、依頼も済んだことだしさ」
帰る?と露夏は皆に尋ねる。
「そうね」
「そうだな」
「うん」
「だね」
4人はそれぞれ頷く。
露夏はそれを確認すると、校門の方に向かって歩き出す。
残りの4人も歩き出したが、ナツィはぴたと足を止めた。
「かすみ」
ナツィはかすみの方に目を向ける。
どうしたの?とかすみが聞くと、ナツィは黙って手を出した。
「?」
かすみは最初よく分からないと言わんばかりに首を傾げたが、やがて何かに気付いたような顔をした。
そしてかすみはナツィの手を取った。
ナツィはかすみが自分の手を握ったのを確認すると、そのまま手を引いて歩き出した。
〈怪學造物茶会 おわり〉
あっやべ。
タグ間違えた。
「うちに七不思議」じゃなくて「うちの七不思議」だね。