名も知らぬ駅を通り過ぎて 着いてくるのは満月だけ あの赤い屋根の家に置いてきた哀愁、 夢の園発 下町行き 黒に浮かぶ練色、あれは灯 ここまでは連なる田園の残り香 気取った言葉に訛りを隠して 後悔経由 都会行き 雑踏と喧騒と眩しいネオン 煤けた空も、早歩きにも、 いつまで経っても慣れなくて でも、私はここに、ここから1人で 田舎者の歌うブルース まもなく終点、東京