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空飛ぶラジオ#3

あのあと、カノンと話をして、色々疲れた。
部活へ行って、塾へ行って。
家について。
階段を一段一段上る。毎日同じことの繰り返し。
そろそろ飽きる。でも1つだけ飽きないもの。
それは、
ラジオを聞くこと。
父さんに昔買ってもらった白いラジオ。あたしはそれに名前をつけた。
幼馴染みのユースケと名前を決めた。

さあ、ラジ君今日も君の力で聞かせてくださいな。

ジャーンとギターの音。校長と教頭の話し声。
起立…叫べーーではじまるあたしの一番好きなラジオ番組。

ーあの日いつものようにラジオを聞いてた。でも少し変だった。

「ロックのスペルは……ラジ……LO……ラジ。
Cラジ。」

ガタガタラジオが揺れだした。ノイズもひどいし。
何これ?遠隔操作?いや、でも、あたしのラジオ遠隔操作して何が……。
とりあえずラジオを押さえつける。
ノイズも、揺れもどんどん大きくなる。
ガタガタ。ラジ……。
そしてあたしはついに揺れに負けて
ベッドの方へ吹っ飛ばされた。

ドーーーン

そこであたしは見た。ミオが言ってた空飛ぶラジオを。

「ラジ君ラジーーー!!!」

「ええええーーーーー」

PSついにラジ君登場。
そして冬休み到来!

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