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野良輝士市街奪還戦 おまけ

……
「うえぇっ⁉」
最初のビルの屋上に、小春の驚嘆の声が響いた。
「そんなに驚くことかな?」
先に辿り着いた灯に助けられていた真理奈が首を傾げながら問い返した。
「いやはい、落ち着いて聞いてくださいね」
「新入りちゃんこそ落ち着いて話してね?」
「えっと……まず、そもそもP.A.を手に入れるのって、STI以外だとすごく難しいんです」
「へー。そこはかどみーちゃんに頼り切ってたから分からなかったよ」
「はい、皆さん初音さんに感謝すべきです。……だから、皆さん全員がSTIに入ってないってのはあまりに衝撃的過ぎまして」
「なるほど理解した」
「えっと……灯くん、でしたっけ」
突然話しかけられ、灯が僅かにびくりとした。
「な、何だよ」
「灯くん、私と同い年って聞きましたけど、進路はもう決めてるんですか?」
「ああ、県立第二高校に……」
「私の通ってるSTIが中高一貫なんですよ。ほら、県立鉱府光明学園って、割と有名だと思うんですけど」
「ああー……知ってる知ってる。たしかこの間ラジオで特集組まれてたよな」
「はい。で、今からでもそこに変えません? 偏差値も近いですし。STI所属ならカゲの討伐報酬も入るし、P.A.のメンテナンスとかもやりやすくなるし、他のスパークラー達と情報交換できるし、メリットずくめですよ」
「ええ……」
「なぜそんなに消極的……」
「いや何かなんとなく……」

  • かどみーとかいうこのパーティの要
  • 野良輝士のノリは軽い
  • 鏡界輝譚スパークラー
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