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鏡界輝譚スパークラー:陰鬱プロフェッサー その⑤

『そういや、コントローラーとか机の上に見えなかったけど、どうやって動かしてるんだ?』
「何、単純な疑問かい?」
『単純な疑問』
「普通にチェストに入れてただけだけど。そもそもドローンも隠してたでしょ」
『たしかに。……カゲが来た。切るぞ』
「はーい」
通信が途切れて数秒後、ドローンに付属したマイクが戦闘音を受信した。
「お、始まったねぇ。それ行けドローン」
ドローンは戦闘を繰り広げる吉代とカゲ達の頭上を通過し、カゲの犇く村の中央に移動した。
ドローンに設置したカメラから受信された映像は、モニタ上に監視カメラの映像とは別ウィンドウで表示される。
(さて……無駄だとは分かっているけど)
カゲ以外に動くものは無いかと画面を注視する。勿論そんなものがある訳も無く、すぐに諦めて明晶はドローンを小屋に戻すよう飛ばした。

「さて……やるか」
回転刃を具えた草刈り機型P.A.のエンジンスターターを引き、吉代はカゲ達に相対した。
「かかって来い、侵略者ども」
吉代の挑発と同時に彼に飛びかかったカゲ達の第一波は、吉代の薙ぎ払いによって膝の辺りを切断されてその場に倒れ、それに躓いた第二波、さらにそれに衝突した第三波と続き、カゲ達の手が届く前に最下層のカゲは他のカゲの重みで弾け飛んだ。
「こうなれば楽なんだよなぁ」
のたうつカゲ達を、吉代は単調作業のように1体ずつ切り殺していった。

  • 書く輝士のノリが悉く軽い……
  • シリアス出来ない
  • 鏡界輝譚スパークラー
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