ゴスファッションのコドモことナツィはちらとキヲンに目を向けた。
「子犬!」
可愛いでしょう、とキヲンはナツィに白い生き物をさらに近付ける。
「…興味ない」
ナツィはそう言って顔を逸らした。
「えーなんで⁈」
可愛いじゃん子犬ーとキヲンは騒ぎ出す。
「どうでもいい」
ナツィはそう言ってティーカップに口を付ける。
「ていうかさ」
それ本当に犬なの?とナツィはキヲンに訝しげな目を向けた。
「へ?」
キヲンはポカンとする。
「だってよく見たら頭に角生えてるし」
「角…?」
キヲンは白い生き物に顔を近づける。