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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 16.トウテツ ⑥

ミツルはふーんと腕を組んだ。
「で、でも、コイツとはもう会わないだろうし、良いかなって思ったんだ」
思ったんだけど、とネロは続ける。
「…ショッピングモールでまた会っちゃった」
ネロはうつむきがちに言う。
ミツルはハッハッハ、と笑った。
「何だよ、また会っちまったのか」
「そうだよ、何か文句ぅ?」
ミツルの言葉に対し、ネロは頬を膨らませる。
「まぁまぁそんな事は置いといて」
話の続き続きとミツルはネロを促す。
ネロは不満気だったが気を取り直して話を続けた。
「で、話しかけられてさ、面倒な事になりかけた所に耀平達が来たんだ」
それで休憩スペースに移動して、全て話したのとネロはジト目で言った。
「へ~」
ミツルは頬杖をつきつつそう言った。
「それで、一旦はボク達にこれ以上関わるなって言ったんだけど、その後も会う事があってさ」
それで結局一緒に行動するようになったんだ、とネロは呆れたように続けた。

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