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白と黒と青き星〜第9話 正体〜

「教えてもらおう、ただの一般高校出身じゃないだろ?」
戦闘訓練を受けた4人に囲まれても自信に裏打ちされたようなその不遜な態度は揺るがない。
「別に大層なものを隠してるわけじゃない」
「やけに素直だな」
「別にやましいモノじゃないし、まぁ入学できないと困るから試験官とかに隠したってだけ」
嘘やハッタリにも見えるが、だとすれば手際が良すぎるようにも感じる。
「具体的には言わないのか」
「言ってもいいけど、見た方が早いから」
「どういうことだ?」
「明日の訓練で見ればわかるよ」
全員が理解出来ないまま俺と美空の間を押し通るように転校生は歩き去っていく。
「お、おい」
こちらの静止はまるで意に介していない。
「あ、そうだ!」
こちらの声とは無関係だと伝えるかのようなマイペースな間で転校生は振り返る。
「俺の分の布団はもうあるのか?あったら宿舎行きたいんだけど、朝わざわざ行くには仮宿は遠いいんでな」
「え?あぁ、まぁもう一個くらいならあるけど」
「よし、じゃあ今日から泊まる」
「は?」
全く慣れることのない突然の連続。内容云々よりもその突然さに反応するのがみんな精一杯だ。
「布団あるんだろ?なら宿舎に入らせてくれ、どんな正体を期待してるか知らないがお互い損はないはずだ」
唐突なのをいいことに丸め込まれているような感覚に駆られるが、実際その内容は理知的で、まるで転校生の手のひらで踊らされているような感覚にさえなる。
「わかった…ただ布団があるだけでまだ俺らの荷物とかの処理をしてないのは覚悟してくれ」
「それは別に構わない、なんせ俺の目的は」
『2日目のカレー』
インパクトが大きすぎて思わず復唱してしまった。

  • 鏡界輝譚スパークラー
  • 夏までに完結予定(テスト次第)
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  • テスト頑張って!
    ぼくもレポート課題頑張るんで!(笑)

  • レスありがとうございます
    心配かけちゃって、すみません

    詩を書いたときは割と絶望的な気持ちで
    ここ2、3日ずっと消えたいと思っていたので
    そういう感じが前面に出ちゃったんですけど

    出来ない自分を肯定するじゃないですけど、
    こんな自分でも生きてていいんだって

    誰にも必要とされてないから
    (こんなダメダメな自分が生きてても)大丈夫
    みたいな?

    そういう風に思いたくて、あんな詩を書いたのかもしれないです(自分でもよく分かりません苦笑)

    声が出ないのは本当です
    夏風邪、引いちゃいました苦笑

    でも、身体的にも精神的にも少し回復してきたので、多分、大丈夫(なハズ)です
    辛いときはきっと、またこの掲示板に何かしら書き込むと思います

    長くなってごめんなさい
    心配してくださってありがとう