横須賀・総武快速線の列車が発着する地下ホームに下りたは良いものの東京湾周辺の強風により京葉線と内房線がどちらも運転見合わせになり,また佐倉での安全確認の影響で成田方面にも抜けられず、更に8時1分発君津行きも途中の千葉止まりになるという旨のアナウンスを聞き頭を抱えるが、時間がもったいないのでひとまずコンコースに戻ってプランを練り直す。
今の所行ける選択肢は2つで,まずは上野東京ライン常磐線直通の電車で一気に友部まで行き,そこから小山,高崎と出て八王子に抜けるルート,もう一つは東海道線で川崎・東神奈川経由の横浜線ルートないし茅ヶ崎経由の相模線に乗り換えて橋本、八王子経由で高崎から小山に出て小山から湘南新宿ラインに乗り換えるルートだ。
嫁も同じ考えだったのか、上野東京ラインへの乗り換えに便利な新幹線乗り換え改札の前に立っている俺を見つけるなり駆け寄って来て「あなたも知ってる通り選択肢2つあるけど、一緒に行こ?」と提案してきた。
「そうだな…でも、この必須のチェックポイントどうするよ…この調整は厳しいぞ」と呟き返すしか無く暫く考えているとどうやらもう京葉ホームとの往復の間に調べてくれていたのか「それなら、私は桜木町と関内のチェックポイント通って茅ヶ崎経由ね。あなたは淵野辺行ってチェック受けた後八王子でマストイートって書いてあるうどん食べたら豊田でも録って立川経由で拝島行ってくれる?私は八王子に着いたらすぐに出る八高線に乗ると八高線の本数は少ないから私のヤツと拝島で合流できるよ」と嫁が言ってくれたので「つまり、その先は高崎,小山,友部、我孫子、北千住、日暮里、赤羽、新宿というルートかな」と確認すると嫁が無言で頷く。
「そうだ!念の為駅弁2食分買い込んだけど食べるか?」と訊くと「それなら、グリーンで食べればちょうど良いかも」と返ってきたので思わず「そうだな。でも、時間の関係でたまたま目の前に出てた人気の高いヤツしか買えなかったから俺は自腹チャージせんと帰りしんどくなるべ」と自虐的に笑うと「グリーンは私が出すから安心して」と返ってきたが「Suicaで2人分は物理的に無理な筈や」と笑って返し、東海道線ホームの上の券売機で即行チャージしてすぐにやってきた熱海行きに乗り込むと偶然にも平屋で並びの座席が空いていたので天井にICカードをかざして座るとすぐに発車して一路、西に向かう。