「あ、露夏」
手に持つお盆の上にティーセットを載せたコドモは、露夏の姿を見とめるとそう呼びかける。
「来てたんだ」
エプロン姿のコドモの言葉に、露夏はよーかすみと手を振る。
「やっぱ外は暑いな」
「今日は猛暑日だってね」
かすみと呼ばれたコドモはテーブルの上にお盆を置きながら露夏と会話を交わす。
「露夏もなんか飲み物いる?」
「あーじゃあオレンジジュースちょうだい」
露夏がそう言ってかすみはオレンジジュースねと返した時、バタバタと階段を駆け上がる音の後物置の扉がばたんと開いた。
「!」
そこには金髪に角の生えたコドモが立っていた。
「…どうしたのきーちゃ」
「みんな聞いて聞いて!」
金髪に角のコドモは興奮気味に言う。
「今度、隣街で“はなびたいかい”があるんだって!」
みんなで行こうよ!と金髪のコドモは飛び跳ねる。