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Trans Far East Travelogue52

俺達を乗せた高崎行き気動車が高麗川を出てすぐ、スマホに一件の通知が届く。
その通知はあのロンドンの幼馴染からの動画付きのメッセージで「おはよう。まだ僕はヨーロッパにいるよ。日本はもう午後かな。実は、君が何年も前にイギリスまで来てくれた後ヨーロッパを旅行した当時の行程全て再現できてその後個人的にヨーロッパを周遊しているんだけど、昨夜ドイツのとある街で年に一度のお祭りがあって,そのクライマックスのイベントの映像が撮れたので送るね」と書いてあった。
まず俺がその動画を確認すると、「日本の夏の風物詩であるが,夏には南太平洋のどこかを船で航行しておりいて見られないもので,海外と日本では文化が異なり、国によっては安全上の観点から法律で市販や使用そのものが禁止されていたり,夏では無くて何かのお祭りか国の独立記念日,あるいは年の瀬のクライマックスにしか見られないのだが渡航先では時期が合わなくて今年は見られないはずのもの」が映っていた。
それを見て、俺は思わず頬を緩めており、次の瞬間嫁が「何があったの?」と訊いてきたので「ロンドン行ったのは覚えてるだろ?その時に一緒だった俺の幼馴染がドイツで昨夜、まぁ向こうの時間だから数時間前に撮ったという映像なんだ。
にしても、もうこんな時期なのか」と言ってその映像を見せると嫁が「これ、日本じゃないのに日本みたい」と言って笑っている。

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